必要なスキルを比較
WebデザイナーとWebエンジニアに必要なスキルの違いを簡単に比較してみると、それぞれがどんな知識や技術を持っているのかを理解することができます。どちらの仕事もWeb開発には欠かせない仕事なので2つの仕事の違いについて理解しておくことは大切です。
Webデザイナーに必要なスキル
Webデザイナーの仕事は、その名前の通りWebのデザインをすることです。例えて言うならば、紙の上にデザインを書くようにWebを静止画としてデザインしていく作業になるので、文字を表示させるために行うHTMLコーディングについての知識と、色や画像、イラストなどの配置のバランスなどを表示させるために行うCSSコーディングについての知識は最低限必要になります。しかしWebデザイナーの場合はそれ以上のことに関する知識はそれほど必要ではないため、HTMLとCSSのスペシャリストであることが求められます。また、サイトに動きをつけることができるJavaScriptの記述を簡単で使いやすいものにできるjQueryの組み込みまでできるようにしておくと理想的です。
Webデザイナーが持っているべきスキルは比較的少ないですが、実際にはそれ以上のスキルをたくさん持っていて、デザイン以上の様々なことができるデザイナーも大勢います。
Webエンジニアに必要なスキル
Webエンジニアの仕事は、デザイナーが平面的なデザインをコーディングした後の工程を受け持つことになります。今度はWebサイトに動きをつけていく作業が入ってくるため、JavaScriptを使ったプログラミングは必須スキルのひとつです。HTMLやCSSコーディングスキルもデザイナーと同様に必要になるため、プログラミング言語に関する幅広い知識を持っていることが求められます。WebデザイナーがjQueryの組み込みまで行ってくれていれば、JavaScriptを使ってWeb上に動きをつける作業を簡単に済ませることができますが、エンジニアが自分でjQueryを組み込んでプログラミングを行ってももちろん早く作業を進めることができます。そして、エンジニアはサーバーサイドスクリプトのプログラミングができることも求められます。
違いを理解して上手に役割分担をする
WebデザイナーとWebエンジニアで必要となるスキルが重複する部分もありますが、受け持つ役割がそれぞれ違うため仕事内容は全く異なります。デザイナーでもプログラミングスキルを持つ人もいて境界がわかりにくい場合もありますが、WebデザイナーとWebエンジニアが上手く連携できると効率的でより良い仕事をすることができます。逆にお互いのコミュニケーション不足による伝達の遅れや漏れなどが生じるとプロジェクトそのものに支障が出てしまうこともあるため、双方の仕事や考え方をよく理解し合っておくのはとても重要なことです。
