キャリアアップを目指して

キャリアアップという観点でWebデザイナーとWebエンジニアの違いを比較してみると、Webデザイナーの場合いくつかの方向性が見えてきます。どの方向へキャリアアップするかは同じデザイナーでも持っている気質によって違うので、自分に合うキャリアを見つけられるよう意識しておくことが大切です。

Webデザイナーの道を極める

Webデザイナーの仕事はWeb上のレイアウトやデザインをただ行うだけでなく、ユーザーが求めている最新のニーズを把握し、クライアントの希望とうまく融合させていくという平衡感覚が求められます。そのため直感的思考のみならず理論的な思考力もとても重要で、幅広い視野を持って冷静にマーケティングを行っていけるWebデザイナーは大手企業も欲しがる優秀な人材として重宝されることになります。ただし、デザイナーという立場で高収入を得られるポジションに就くことはかなり難しいのが現実でもあり、フリーランスとして活動するにしてもWebデザイナーのみで高収入を得ていくためにはかなりの努力と工夫が必要かもしれません。

経験を活かして管理職へ

一般のWebデザイナーとして高収入を得ることが難しかったとしても、管理職へのキャリアアップができれば状況を変えることが可能になります。ただし、将来管理職を目指すからには部下を持つことを念頭に置いて、Webデザイン以外のことを勉強していくことも重要になります。信頼できる上司などがいればそのような人を手本にしながら、管理職としてあるべき姿や考え方を身につけていくよう意識して仕事に取り組むことが大切です。
また、管理職としてではなくWebディレクターとしてプロジェクトに関わる人から内容まで全体を管理し、スムーズな進行をサポートしていくというのも、Webデザイナーからのキャリアアップの選択肢としてはおすすめです。そのためには、常に周囲の状況を把握して最適の状況へ導くことができるだけの観察力や洞察力、丁寧なコミュニケーション能力など、Webデザイナーとしてのスキルにプラスアルファの能力を備えていくための努力が欠かせません。これらの能力はほしいと思った時にすぐ身につくようなものではないので、日頃から意識をして生活する必要があります。

Webマーケティングの分野

現状の需要もさることながら、将来性にも期待ができる分野としてはWebマーケティングという分野があります。Webデザイナーとしての知識や経験を活かして、商品やサービスの企画から販売、状況分析からさらなる利用者を増やすための戦略を考え継続的にサービスを運用していくという仕事は、結果がダイレクトに伝わってくるため手ごたえややりがいを強く感じることができるかもしれません。