自分はどちらが向いているか

どんな仕事にも向き不向きというものがあります。WebデザイナーとWebエンジニアは同じIT系の仕事ですが、それぞれの業務内容の違いを比較してみると、どんなタイプの人がそれぞれに向いているのかについて理解することができます。

Webデザイナーに向いている人

Webデザイナーは、頭の中に思い描いているデザインのイメージを描くことが仕事です。実際にデザインを描くのはWeb上ですが、クライアントからの依頼を受ける際には、実際に大まかなデザインを紙などに描きながら話を詰めていく必要もあるかもしれません。そのため、絵を描くことや何かをデザインすることが好きだったり得意だったりする人は、Webデザイナーの仕事にもやりがいを感じることができるでしょう。実際に絵や図を描くことが上手かどうかは問題ではありませんが、頭の中にあることを目に見える形で表現することが苦手な人は、Webデザイナーとしての仕事にはあまり向かないかもしれないので、ITスキルを活かした仕事をしたいと考えているならば、他の分野を検討してみることをおすすめします。

Webエンジニアに向いている人

Webエンジニアは、正確なプログラミングができるかどうかが仕事の結果を大きく左右します。コンピューターは、100％正しい言語でないと命令を認識することができませんから、人間同士の会話のように文脈で言いたいことを察してくれることはありません。そのため、1つでも間違いがあるとプログラムは正確に作動しなくなってしまうため、同じく1つの工程でも間違えると正しい答えにならない数学が得意な人の方が向いていると言うことができます。Webエンジニアの中には文系出身の人もいるので、必ずしも理系出身でなければならないわけではありませんが、この仕事をするからには日々英数字ばかりを扱い続けるようになるということをよく念頭において考えてみる必要があるでしょう。物事を理論的に考え、問題をひとつずつ丁寧かつ正確に処理することができる人であればWebエンジニアに向いている人と言うことができます。

両方できる人もいる

WebデザイナーもWebプログラマーも、求められているスキルや仕事内容が違うので、どちらに向いているかを判断するのはそれほど難しいことではないかもしれません。一般的な傾向としては、デザイナーでプログラミングまでする人は少ないですし、センス的要素が必要なデザインは、全てのプログラマーにできるようなことでもありません。しかし、両方の要素が備わっているなら仕事の幅をさらに広げることもできますので、それぞれの仕事をしながら別のスキルについて学んでいくようにしてできることを増やしていけば、WebデザイナーとWebエンジニア兼業も夢ではないかもしれません。